大規模修繕工事の流れ大規模修繕工事
工事着工
共通仮設工事
工事を進める上で各種工事に共通して使用される仮設物を設置する工事の事。現場事務所・作業員 詰所・資材置場・トイレ・シンク・水道設備・電気設備などを言います。
足場架設工事
外壁などの手が届かない箇所を作業する為に足場を設する工事の事。現在では 鋼製の枠組み足場を設置するのが一般的です。 足場の設置が完了すると、落下防止と材料飛散防止の為にその外側をメッシュシートで覆ます。 足場架設が完了すると「シーリング」「下地補修」の各工事が同時に始まります。
足場架設工事におけるポイント！
足場架設工事期間中は、足場を「壁つなぎ」というもので固定しま、その際外壁に穴をあけるため非常に大きな音と足場材のぶつかる金属音も発生します。確実にお知らせします。 期間は資材トラックが敷地内へ入りますので、安全通路の確保にも細心の注意を払います。
☆足場架設が完了すると「シーリング」「下地補修」の各工事が同時に始まります。
シーリング工事
壁目地・サッシ廻り・建具廻り等、各部位から水の侵入・空気の通過を防止するために 行う工事です。シ-リング材が、水密性・気密性を確保し、漏水を防ぐことが目的です。
シーリング工事におけるポイント！
シーリング材は、完全に硬化するまで約1日の時間を必要とする為、施工箇所への接触はさけなければなりません。そのため、事前に施工箇所をできる限り詳細にお知らせし、触れてしまう可能性がある場合は、張り紙などで注意を促す場合があります。
下地補修工事
建物本体のひび割れ・欠損部・浮きなどを補修する工事で、建物を保護するといった面から重要な工事です。 他の工事の仕上りにも影響するため施工管理に重点をおく必要があります。
下地補修工事におけるポイント！
足場架設工事同様、建物本体を斫ったり（削る）穴をあけたり叩いたりするため、音やほこりが出ます。特にバルコニー内の作業については、洗濯物干しへの影響が出ますので、工事用掲示板などを活用し皆様へのご協力をお願いしています。
鉄部塗装工事
鉄部塗装工事は、建物内の「鉄」でできているものに対し、耐久性向上のために行う工事で、ケレン（錆落し）～ 錆止め（下塗り）～中塗り～上塗り（仕上げり）という４工程を経て仕上がります。 特に重要なのは、錆止めで、耐久性に影響が出る作業と言えます。外壁塗装に入る前に中塗りまで進めておくのが一般的な進め方です。
鉄部塗装工事におけるポイント！
見た目にも現状からの変化がわかりやすいので、塗装箇所への接触はあまり起こりませんが、特に小さなお子様などへは、親御さんよりその指導をしていただくようご案内をしています。また、鉄部塗装において使用る塗料は、溶剤系のものが多いので換気を促すご案内も同時に行っています。
外壁高圧洗浄工事
外壁高圧洗浄工事は、外壁を高圧水により洗浄する工事で、長年の汚れを落とし塗装材や防水材の密着を良くする目的で行います。外壁の状態によっては、現状の塗膜を落とす為に圧力を上げたり温水を使用する場合もあります。
外壁高圧洗浄工事におけるポイント！
外壁全体を洗浄するので、バルコニーの使用はできなくなりますが、作業日数としては長くても２日程度ですが、高圧水をあてるため、サッシ廻りから室内へ浸水する場合もあり、事前にお知らせを配布し浸水防止を図っています。
内外壁塗装工事
内外壁塗装工事は、建物外壁や廊下・階段内壁に塗料を塗り重ね、建物本体（躯体）を保護し同時に 美観を復元させる目的の工事です。最近では、耐候性・耐汚染性を重視した材料が多く、種類も豊富であること から、塗装仕様（工程や使用材料等の選別）を慎重に選択する事が重要となります。
内外壁塗装工事におけるポイント！
居住者の方に大きなポイントとなるのが「バルコニー使用制限」です。バルコニー側の塗装期間中は、サッシ窓などを完全に養生（汚れないようビニールで覆う）するため、バルコニーへの出入ができなくなります。約１週間で開放できるような工程を組むようにしています。水性塗料を使用しますが、臭いは出ますので反対側（廊下側）は換気のできる状態にすることもポイントです。
バルコニー床防水工事
バルコニー床防水工事の目的は、降雨水等の侵入防止、給排水等の漏水防止が目的で、建物の生活環境を守るという面でも躯体補修と同じように非常に重要な工事となります。 最も一般的な工法は、「ウレタン塗膜防水密着工法」という床に材料を塗りつけ防水機能を発揮する工法です。
バルコニー床防水工事におけるポイント！
大きなポイントとなるのは、「バルコニー使用制限」です。バルコニーへの出入はできませんが、サッシ窓の開閉は可能です。（溶剤系の材料で強いシンナー臭がします）バルコニー床防水工事も月曜に開始し土曜には開放できるような工程を組み確実に1週間以内で完了させる為に、工区を分け工事期間が延びるのを防止しています。
その他各種防水工事
降雨水等の侵入防止、給排水等の漏水防止を目的とし、建物の生活環境を守るという事を考慮した非常に重要な工事です。
足場解体・共通仮設撤去
